【個人輸入】関税が0になる?EPAについて理解しよう!【BUYMA】
久しぶりの更新になってしまいました。関税がかからなくなるという話を耳にしたことがあるかもしれません。個人輸入や海外から輸入して販売をしている人にとっては気になることですよね。私も安く仕入れができるということで気になったので調べてみました。今回はEPAについて確認をしていきます。
この記事の目次
EPA(経済連携協定)とは
EPAとはEconomic Partnership Agreementの略で日本語では経済連携協定と言われます。Wikipediaではこのように書かれています。
経済連携協定とは、自由貿易協定の柱である関税撤廃や非関税障壁の引き下げなどの通商上の障壁の除去だけでなく、締約国間での経済取引の円滑化、経済制度の調和、および、サービス・投資・電子商取引などのさまざまな経済領域での連携強化・協力の促進などをも含めた条約である。
Wikipediaより引用
EPAはすでにいくつかの国で締結されています。今回はEPAの中でも日EUのEPAについて確認をしていきます。
適用される条件を確認しましょう
難しい言葉で書かれているので読んだだけでは理解ができませんね。私はこれを読んで関税を安くして国と国との取引を円滑化して、協力をしようという理解をしました。
次からはEPAの対象になるための細かい条件などを確認していきます。
いつから?
2019年2月1日午前0時から発効となっています。これは購入日ではなく通関のタイミングになります。購入日が2019年2月1日午前0時より前でも、通関が2019年2月1日午前0時以降の場合には適用されます。すでに2月1日を過ぎているので問題はないでしょう。
発送元の条件は?
今回は日EUのEPAについてなので、EUという名の通りヨーロッパが発送元になっているということは分かりやすいです。
調べたところEUの構成国は以下の28か国ということでした。
ベルギー、ブル ガリア、チェコ、デンマーク、ド イツ、エストニア、アイルランド、 ギリシャ、スペイン、フランス、 クロアチア、イタリア、キプロス、 ラトビア、リトアニア、ルクセン、ブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン、英国
バイマをやっている私にとっては、やはりフランス、イタリア、イギリスの3カ国は仕入れ国としても多いので嬉しいです。
生産国は?
輸入する商品の生産国がどこの国かということも重要になってきます。ずばり生産国はヨーロッパであることです。
ヨーロッパが生産国でヨーロッパから発送されるものは対象になるかもと覚えておきましょう。
金額について
総額が20万円を超える商品については、原産国を証明する書類の提出が必要になります。この書類というのが面倒で、どこのくにの材料を使ってどのように製造されたのかを説明する書類です。
日本の直営店であれば本国から情報をもらって書類を用意することはできます。しかし、私たちにその書類を用意できるかと言われると難しいでしょう。
20万円以下の商品であれば書類の提出は必要がないため、実質的に20万円以下の商品という条件もついてしまいます。もちろん、書類を準備できるのであれば問題はありません。
いくら安くなるのか?(調査中)
2019年2月1日午前0時に生産国がヨーロッパでヨーロッパから発送されれば、何でも関税が0円になるというわけではありません。一部は対象外のものもありますが、ほとんどが関税撤廃になるそうです。
一部の商品については、10年くらいにかけて関税が0になったりなど、いきなり関税が0円になるというわけではありません。かなり細かく分けられているので詳細な情報については全てを把握することはできませんが、次からは私が実際に輸入をしてEPAの対象になった時の輸入申告書をもとにお伝えします。
輸入申告書を見てEPAの対象か確認をする
これから載せる画像は、私が実際に商品を輸入してEPAの対象になった時の輸入申告書です。一部個人情報を黒塗りしていますのでご了承ください。(もし特定できる情報が残っていたらお知らせください・・・)
1.関税が0になったパターン
購入したものはパーカーです。帽子やアクセサリーも関税が0になりました
赤枠で囲った部分が重要なところです。まずは右上のITは発送元の国です。ITなのでイタリアです。右下は原産地が書いてあります。PORTUGLなのでポルトガルですね。
関税が0になっているのが分かります。左下に「B FREE」と書いてあるのが分かります。このBとなっているのがEPAの対象になっているということになります。これは私が配送会社の人に聞いて確認をしました。
2.関税が少し安くなったパターン
購入したものはクラッチバッグです。
発送元はNLでオランダです。原産国も同じオランダです。
左下を見ると今回は「B 9.2%」となっているのが分かります。先ほどの通りBとなっているのでEPAの対象ではあるのですが、関税が0になっていません。
この場合にはEPAの対象になっているけど、段階的に関税が0になっているということです。具体的には本来は9%の関税率がEPAの対象のおかげで1割安くなって8.2%になったということです。財布も同じように関税が1割安くなりました。
生産国が重要になってくるわけですが、生産国は発送するショップがインボイスにどう記載するかが問題です。ヨーロッパが生産国なのに例えば中国製と書いてしまえばEPAの対象にならなくなってしまいます。
どの商品なら関税はいくらなのか、私もいろいろな商品を買って調査中です。今回は関税が0になるパターンと1割安くなるパターンを2つご紹介しました。
まとめ
バイマで無在庫で出品をする場合には、仕入価格がいくらか確認をして販売価格を決めます。関税が0になるかならないかでは仕入価格も大きく変わり、その分販売価格も変わります。
せっかく安く仕入れることができるなら、その分安くしてあげたいですよね。
不安な時には税関に確認をすれば確実です。購入の後にショップに原産国をちゃんと記載することを連絡したり、在庫として仕入れをした場合ならショップから商品が発送される時に知らされる配送会社と追跡番号で、事前に配送会社に確認をすれば間違いはありません。
今回のEPAはヨーロッパ発送でヨーロッパが生産国ということが最低条件です。生産国が書いてあるショップも多いので、事前に確認をしてからヨーロッパのショップで買えば関税が安くなります。
これまでよりも安く買えるので、しっかりEPAをいかして商品を買いましょう!